元社長ら高額報酬なのに…東芝「たった3億円賠償訴訟」の裏

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 粉飾決算でグラグラの東芝に、また反発が広がっている。東京地裁に起こした損害賠償請求訴訟の対象を西田厚聰元社長ら旧経営陣5人にとどめた上、総額3億円と取るに足らないカネでお茶を濁そうとしているからだ。

 提訴を明らかにしたのは、7日(土)に行われた2015年9月中間連結決算の発表会見だった。有力企業が土曜日に会見することが異例の上、室町正志社長は欠席。訴訟内容を突っ込まれた平田政善CFOは「決算以外の質問には答えられない」と繰り返し、アナリストから「常識外れだ」と呆れられる始末だった。

 粉飾決算による利益減額は計2248億円に上る。上場契約違約金や調査費用などで、損害はすでに10億円あまり。金融庁からは過去最高規模の課徴金を科される公算大で、東芝は84億円の引当金を計上している。

 そんな台所事情にもかかわらず、訴訟の請求額はたった3億円。対象は不正に手を染め始めた西田氏、佐々木則夫元社長、田中久雄前社長の歴代3トップと村岡富美雄元CFOと久保誠元CFOの5人だけ。「最低でも損失確定分の10億円は請求するのが筋」(市場関係者)という声が上がるのも当然だろう。

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