いすみ鉄道・鳥塚亮社長<1> 観光鉄道化で存続危機を救う

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「いすみ鉄道の沿線は、春になると菜の花で彩られます」

 筆者がいすみ鉄道の存在を知るようになったのは数年前、春先になると、菜の花の名所としてテレビで取り上げられるようになってからだ。

 それまでは千葉県在住にもかかわらず、実は、いすみ鉄道のことはまったく知らなかった。それだけ、千葉県の中でも辺鄙な地域にあったのだ。

 房総半島の真ん中あたりを横切る全長26・8キロの小さな鉄道を、菜の花の名所としてPRするようになった、その仕掛け人こそ、2009年の公募によって就任した鳥塚社長だ。

 第三セクターであるため、地元自治体の理解が不可欠になるのだが、社長に就任した当初は、「観光客の誘致は町と観光協会でやるから手を出さなくていい。それより鉄道利用客をしっかり伸ばせ」と言われた。

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