2・14決算発表 瀕死の東芝が次に開ける「パンドラの箱」

公開日: 更新日:

 14日、東芝が2016年4~12月期の決算を公表する。昨年末に明らかにした米国の原発事業の損失額は7000億円規模に上る見通し。懸念されていた今期末の債務超過は半導体事業の切り売りなどで面舵いっぱいで回避、最終赤字は4000億円前後にとどまりそうだが、危機は去っていない。今回、首の皮一枚でつながったとしても、まだリスクが潜んでいるとみられているからだ。

 東芝の原発事業を除く16年第3四半期の業績は、当初の見通しを大きく上回りそうだという。ただ、市場は疑心暗鬼だ。巨額損失を出した米国の原発事業に続く「パンドラの箱」が開くことを警戒している。

 12日付の日経新聞は、東芝が11年に買収したスイスの電力計大手「ランディス・ギア」の“のれん代”1432億円を減損損失に計上する可能性があると報じた。

「東芝はこれまで『ランディスは減損の必要はない』としてきました。決算発表直前のタイミングで減損計上の観測記事が出たのは、東芝側が“材料出尽くし”を狙ったのでしょう。1432億円のうち、いくらを損失額に計上するのか詰めるのはこれからになります。東芝の経営陣は最終赤字が4000億円でも5000億円でも、市場に与えるインパクトは変わらないと考えているはず。債務超過はダメですが、どうせ赤字を計上するなら、適度に額を大きくしておいた方が来期以降のV字回復を演出しやすいですからね」(経済ジャーナリストの井上学氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー野球もチクリと イチロー引退会見で露呈した本音

  2. 2

    竹田JOC会長が仏当局の聴取に「黒塗り」報告書提出のア然

  3. 3

    事実上のクビ…イチロー現役引退の裏にマリナーズとの暗闘

  4. 4

    有村架純「ひよっこ」は「サザエさん」「渡鬼」になれるか

  5. 5

    新元号の有力候補やはり「安」が? すでに皇太子に提示か

  6. 6

    MC復帰でバッシングも想定内? 河野景子の“したたか”戦略

  7. 7

    作家・吉川潮氏が分析 イチロー引退会見で感じた“不快感”

  8. 8

    「おおらかにやりたいが…」元“満塁男”駒田徳広さんの葛藤

  9. 9

    初版1万7000部も実売は…河野景子の“暴露本”売れてるの?

  10. 10

    AKBグループを蝕む“大企業病” 運営側グタグタ会見で露呈

もっと見る