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西田亮介氏が分析 東京都議選の雪崩現象と「ポスト真実」

■「政局」への理解を深める教育が必要

  ――世の中が「ポスト真実」になっている社会的背景についてはどう考えていますか?

 複合的な要因がありますが、常々思うのは、教育基本法14条に「公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない」とあるのに、我々は義務教育を修了した暁に十分な政治的教養を身に付けているとは、とてもいえない現状に尽きるのではないでしょうか。科目でいえば、「現代社会」は事実上必修に近いですが、ボリュームが多すぎて消化できていないし、日本史では、我々の生活に密着している戦後史をほとんどやりません。政局報道はバカにされがちですが、政局を理解しないで有権者はどうやって政治の意思決定と選択をするのでしょうか。例えば、ダークそうだが与党として法案を通してきた自民党と、クリーンそうだが与党経験を持たない民進党のどちらが良いのか。このような複雑で自明な解に乏しい意思決定において、現状の主権者教育で行われるような「Aという政策とBという政策とCという政策を掲げている3つの政党があります。どれがいいですか」というような単純な選択の演習では、十分な予行演習にならないように思います。自民党や民進党の歴史や人、決めてきた政策、あるいは主張しながらいまだに決まっていないことなどについて、大まかに理解することが必要なのではないでしょうか。

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