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消えない傷あと 福島移住の柳美里氏が触れた被災者の思い

  ――新刊の小説「飼う人」では福島を舞台に、除染作業の様子が描かれています。

 除染は驚きの連続で、ぜひとも書きたかった題材です。第3章の「イエアメガエル」に書いていることは私の実体験なんです。たとえば、隣の家はもちろん、自分の家にいつ除染が入るのか日程が分からないんです。これって意外にしんどくて、生活を宙づりにされている感じがしました。

 ある夏のこと。ふと網戸の向こうを見ると、屋根の上に作業員の足があった。次の瞬間、雨どいの中を掃除し、ふわーっとちりが舞ったので、慌てて洗濯物を取り込みに走りました。

  ――政府は復興が進んでいるというアピールに熱心です。

 全国ニュースでは報じられない原発事故の2次、3次被害もあります。たとえば、除染や廃炉で、ものすごい台数の大型トラックが行き来している。横断歩道の白線もすぐに消えてしまうほどの交通量です。2014年10月、17歳の女子高校生が修学旅行の前日に、大型トラックにはねられて亡くなるという痛ましい事故がありました。

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