ハナツアージャパン・李炳燦社長<3>大震災で激動の2011年

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 2011年、順風満帆だったハナツアージャパンに最大の危機が訪れる。それは、3月11日に発生した東日本大震災から始まった。

 その日は、金曜日。震災から津波、原発事故と被害が広がる中で、李は気にかけながらも、被災地が東京から離れていることもあり、それほど深刻に捉えていなかった。

「日曜日には家族と外食に出掛け、子どもにせがまれてカラオケにも行きました」

 いつも通りに、平和な週末を過ごしていた。

 ところが、翌日の月曜日からすべてがひっくり返る。出社すると、社員の3割以上が出社していなかった。

 当時は、社員のほとんどが外国人。海外のメディアが放射能被害を大々的に報じたために、彼らは放射能の拡散を恐れて一目散に帰国してしまったのだ。外資系という性格上、日本の企業では考えられない事態が起きていた。

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