拉致問題で蓮池薫氏 「安倍首相は言葉だけでなく結果を」

公開日:  更新日:

  ――安倍首相も日朝首脳会談の実現を模索しています。

 日本はかなり積極的で、金正恩委員長も否定的ではないという感触がある。ただ、日本にとって問題なのは拉致問題が進展し、日本が望むレベルの回答を得られるかどうか。北の出方を見極め、水面下の交渉を進めて解決の確約をほぼ得た上で、首脳会談で決着をつける形が望ましいと思います。

  ――北朝鮮は党機関紙や国営メディアを通じて「拉致問題は解決済み」と繰り返しています。

 4月末の南北首脳会談以降、党機関紙「労働新聞」の論評などで「既に解決された問題を騒ぐ前に過去の罪悪を謝罪し、賠償するのが筋だ」という趣旨の主張をしていますが、これは微妙な言い回しです。彼らが言いたいのは、「拉致問題を持ち出す前」に「戦後賠償をやれ」ということ。拉致問題は過去の清算を済ませてから、という論調なのです。拉致問題の交渉を否定しているわけではありません。論評はすべて個人名の署名記事で、のちのち問題になったら「個人的な見解だ」と言い逃れができる余地がある。安倍首相が日朝首脳会談に意欲を見せて間もなく、国営ラジオの平壌放送も「日本は既に解決された拉致問題を引き続き持ち出し、自分たちの利益を得ようと画策している」と主張しましたが、平壌放送は国内では流れない。対外向けの放送です。拘束力のある外務省談話、外務省声明のような形式では一切言及していません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    第2の加計問題? “漁業潰し”仕掛人は規制改革のメンバー

  2. 2

    自画自賛が一転…“イッテQ疑惑”対応を誤った日テレの痛恨

  3. 3

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  4. 4

    巨人マギーの報われない退団 「世代交代」とは遠い実情

  5. 5

    呆れた安倍内閣 「徳」なし総理の下「徳」なし大臣集まる

  6. 6

    巨人のFA丸獲得は“天敵”広島対策 最強オプションの提示も

  7. 7

    日ハム吉田輝星の原点 「投球フォーム」に託した父の願い

  8. 8

    玉城デニー沖縄知事の訪米に官邸・外務省が“横ヤリ”疑惑

  9. 9

    巨人原監督“正捕手起用”の意向…炭谷のFA補強に西武OB警鐘

  10. 10

    原監督は明言も…巨人・岡本「来季三塁構想」の信ぴょう性

もっと見る