作家・原田伊織氏 西郷隆盛は粘着質のテロリストでした

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  ――赤報隊のテロに対して我慢の限界にきた、江戸を守護していた庄内藩は三田の薩摩藩邸を攻撃しました。

 西郷は「手を打って喜んだ」といわれます。この攻撃を口実に翌慶応4年1月に鳥羽伏見の戦いが始まり、戊辰戦争が勃発します。西郷が正々堂々とした人物というのは、それこそ現代人の思い込み。目的のためなら殺人や強姦も辞さないテロリストとしか言いようがありません。この戊辰戦争で西郷らは徳川政権を滅ぼし、明治維新が成立したわけですが、その一番の功労者が無法者集団の赤報隊という厳然とした史実が残りました。

■日米の不平等は今の方が深刻

  ――その「赤報隊」も西郷に殺されました。

 相楽以下の赤報隊は西郷の許可を得て、あちこちで「新政府になったら年貢が半減されるぞ」と宣伝し、農民の共感を集めました。ところが西郷はこの年貢半減を取り消し、赤報隊を「偽官軍」として追討したのです。年貢半減は相楽たちが勝手に触れ回ったものというのが西郷の言い分。相楽たち赤報隊は下諏訪と桑名で処刑されました。要するに相楽たちは利用されただけ。西郷にしてみれば、最初から赤報隊を使い捨てにする腹づもりでした。西郷という男はこうした非情なことを平然とやってのける神経を持っていたのです。

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