小俣一平
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小俣一平

1952年生まれ。武蔵野大学客員教授、元NHK社会部記者。疑獄事件からトイレ探検までフィールドは硬軟無限大。老人力同盟事務局長。 著書は、「新聞・テレビは信頼を取り戻せるか」無念は力」「ロッキード秘録「消えた警官」「『トイレ探検隊』がゆく!」など。

疑問だらけのゴーン逮捕 「やっちゃえ日産」特捜部なのか

公開日:

「利権あるところ犯罪あり」――こう言ったのは、元特捜検事で、後に検事総長になった吉永祐介さん(故人)だ。ロッキード事件やリクルート事件、ゼネコン汚職などの摘発で、特捜検察が華やかだった頃、捜査指揮に当たってきた吉永さんならではの言葉で、今回の日産自動車、カルロス・ゴーン会長の金融商品取引法違反事件で、この言葉のもつ含蓄の深さを感じている。

 吉永さんの時代、つまり20世紀の捜査は、事件情報を掘り起こし証拠を積み重ねて、被疑者に語らせる手法で、贈収賄事件や大型経済事件を摘発してきた時代だった。ところが21世紀に入って、政治家も官僚も企業経営者も手口が巧妙になってきたのか、あるいは特捜検察の能力が低下したのか、以前のような捜査手法では事件を掘り起こすことすら難しくなってきたように見えていた。

 そんな中で、今年6月から施行されたのが「司法取引」だ。これは捜査当局とタレコミ側だけの密室のやりとりによる捜査だけに、情報が漏れてきにくい。

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