ユーハイム 河本武会長<1>「バウムクーヘン」と戦争の因縁

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 ドイツの伝統菓子・バウムクーヘンといえばユーハイム。ユーハイムはドイツの菓子職人が始めた会社で、本場のバウムクーヘンの味を日本に紹介し広めた。木の年輪模様は縁起が良く、今も結婚式の引き出物などに重宝されている。

 ユーハイムの創業者が日本にバウムクーヘンを広めたのには、戦争の因縁がある。1909年、当時、ドイツの租借地だった中国・青島でドイツの菓子職人カール・ユーハイムが菓子店を創業。ところが第1次世界大戦で青島が日本軍に占領され、カールは捕虜として日本へ。終戦の翌年に解放されたが、エリーゼ夫人を呼び寄せ日本に定住。1922年、横浜に店を開いた。翌年、関東大震災の影響で神戸へ移転。そうした経緯で、ユーハイムの本社は今も神戸にある。

 第2次大戦終戦直前、カールが亡くなり、戦後、いったんは強制送還されたエリーゼ夫人が日本へ戻り会社を継いだ。しかし経営は思うようにいかず、エリーゼ社長はユーハイムにバターを卸していた商人・河本春男(前会長)に再建を託した。創業者カールも春男も、もとはドイツの国技・サッカーの選手。夫と同じサッカー選手だった春男を、エリーゼ社長は全面的に信頼したのだ。春男は1962年、専務としてユーハイムに入社し会社を1年で黒字化。エリーゼ社長の信頼にこたえた。

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