津田塾大学 島田精一理事長<2>メキシコで生死の瀬戸際に…

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 入れられたメキシコの監獄は劣悪を極めた。糞尿の臭いが立ちこめる部屋の中で、島田氏の精神は次第に追い詰められていった。いつ出られるのかわからないのだ。運動場で理由もなく囚人からナイフで脅されたり、傷つけられたこともあった。

「家内が辞令などが記された会社の書類を持ってきてくれるんです。それを見ていたら、同期が部長になって活躍していたりする。一方、自分はとらわれの身では何もできないし、このまま死んでしまうかもしれない。会社はなぜ救ってくれないのか。落ち込む一方でした」

 こんなことばかり考えていたら心は壊れてしまうと、ハッと我に返った。何かやらなければと思い、始めたのが短歌作りだった。

■心が折れそうになり短歌作りに励んだ

「中学生の時、石川啄木や与謝野晶子に感銘を受け、自分でも短歌を詠むようになったんです。大学に入って以降はいろいろ忙しくなってやめていたんですが、今は時間がたっぷりある。毎日、10首ずつ作ろうと決めたんです」

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