ふらここ 原英洋社長<1>右肩下がり業界で売上2ケタの成長

公開日: 更新日:

 原は23歳。ひとまず社長に就いた母のもと、後継者としての修業を積むことになった。しかしこれまで人形業界に関心がなかった上、ほとんどの社員が年上で、亡き父と同年代の者も少なくない。経験ゼロの若造の言葉に耳を傾けてくれる人はいない。いや、実際は違ったかもしれないが、原の目にはそう映った。「どうしたらやめられるだろう」と、毎晩やけ酒を食らう日が1年続いた。

「何がきっかけだったか……。ある時、このままでは自分がダメになる、と思ったんです。こんなふうに仕事をしていても、何も生まれないだろう。私が作家になりたかったのは、私の文章で人の心を和ませたかったから。それは、人形でもできるのではないかと。まずは、散々飲んでいたお酒をやめました。そして、いろんな人のところに行って話を聞き、勉強をし始めたのです」

 倉庫で荷造りや梱包をし、土日は売り場で接客。毎朝4時に起きてビジネス書を片っ端から読み、仕事から帰った後も深夜まで本を読みあさった。30歳で結婚するまで、仕事以外に費やす時間は一切なかった。そんな日々を送る中で、後の「ふらここ」創業につながる衝撃的な経験をすることになる。(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エ軍大谷が2回目の契約更改へ 投手全休で来季年俸いくら?

  2. 2

    神田沙也加は不倫離婚か “格下”ばかりと熱愛する深層心理

  3. 3

    安倍政権に国家賠償も…「桜」がジャパンライフ被害を加速

  4. 4

    二宮和也は2021年6月に“海外挙式”へ 気になる場所と招待客

  5. 5

    大谷、菅野…更改で気になる高給取り5選手のカネの使い道

  6. 6

    安倍政権中枢総ぐるみ ジャパンライフ汚染議員30人の名前

  7. 7

    「桜」会見支離滅裂釈明 菅長官辞任なら安倍政権どうなる

  8. 8

    殺し合いで圧倒した側の論理が筋になるのがヤクザの喧嘩

  9. 9

    高畑充希「同期のサクラ」視聴率“右肩上がり”に3つの要素

  10. 10

    ワークマン人気に群がるTV各局の安直な発想とそっくり演出

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る