神奈川・湯河原町議会 滞納者リストを巡る異様な懲罰動議
「近場の温泉地」として人気の神奈川県湯河原町の町議会で、信じ難い懲罰動議騒動が起きている。懲罰にかけられているのは土屋由希子議員(38)。「9月7日開催の本会議で、秘密会の議事を公開した」というもの。問題となったのは、次の質問である。
湯河原町の全滞納者の名簿が町議会議員に配布されており、名簿は回収されていない。これは問題ではないのか――。
名簿が提供されていたのは町税等徴収対策強化特別委員会。非公開での会議「秘密会」での共有を前提に町が開示。そういう意味では規定(湯河原町議会会議規則第92条第2項)に反しているのかも知れないが、そもそも町税や上下水道料金などの滞納者の氏名や法人名、住所、滞納額、処分などが記載された名簿を、なぜ町議が必要とするのか。
滞納者にはそれぞれに事情があり、取引先、金融機関はもちろん、友人知人にも知られたくない。そんな重要な名簿が回収されていないとはどういうことか。問題の本質はそちらだろう。
町議会関係者が言う。