井上氏に求められる調整役…手堅さの裏でスキャンダル懸念
井上信治万博・科学技術担当相(東京25区・衆院6回)
麻生派の待機組として念願の初入閣だが、担当が「大阪万博」というのは想定外。東京生まれのうえ選挙区も東京。「なぜ万博?」には菅首相の深謀遠慮がある。2025年開催予定の大阪万博は、松井一郎大阪市長ら日本維新の会が旗振り。自民党大阪府連と維新は犬猿の仲で、万博相は「調整役」だ。官僚出身で手堅く、適任と判断されたようだ。
「環境副大臣を3回やっています。原発汚染土の中間貯蔵施設を巡る『最後は金目でしょ』発言で批判を浴びた石原伸晃大臣の尻ぬぐいをした。3回目は丸川珠代大臣の初入閣の時で、サポート役として異例の再々任でした」(自民党関係者)
■大病院の次男
実家は東京・御茶ノ水にある「井上眼科病院グループ」。140年近い歴史があり、現在、兄が理事長・院長を務める。両親(故人)も医者で、幼い頃から自身も医者になるつもりが、中学3年の時「将来、政治家になる」と方向転換。政界入りを目指し、東大法学部↓旧建設省(国交省)の進路を決めた。
官僚時代に結婚した妻は「カバヤ食品」創業家の令嬢。