立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。

アメリカの政治は理屈より「強さ」こそが支持者を動かす

公開日: 更新日:

 アメリカ大統領選挙まで1カ月を切った。長い選挙戦も終盤に入った。このタイミングでのトランプ大統領の新型コロナへの感染には、世界はもちろん、本人が一番驚いただろう。10月5日(日本時間)にTwitterにアップした動画で、トランプ大統領は自身の感染を「新型コロナを学ぶための学校だった」と強がった。

 トランプ大統領の病状については不明な点が多いが、一時はかなり深刻だったが、その状態を脱したということのようだ。車で病院の外にいる支持者に手を振るパフォーマンスまで行っている。74歳という高齢故に予断は許さないが、本人は選挙モードに完全に戻っている……もっとも、この大統領が選挙のことしか考えていないことも間違いないが。

 大統領選挙の行方は、この4年間に加えて、この大統領の感染を有権者がどう見るかにかかっている。感染がトランプ大統領にとってマイナスに作用するとの報道が散見されるが、そう言い切れない。トランプ支持者の多くは残念ながら、そういう理性的な考え方をしない。入院から24時間後のツイートで、自身を回復に導いた医療を「奇跡だ。神の授かりものだ」と述べている。科学ではないということだ。それが支持者に受けることを見越しての言葉だろう。退院すれば回復を高らかに宣言するとともに、「神の授かりもの」を得たとして体力、運の「強さ」を支持者に訴えるだろう。

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