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10年でダントツ 愛知県で「人質立てこもり事件」頻発の謎

 先月、名古屋市中村区のマンションで立てこもり事件が発生。拳銃を所持していたイタリア国籍の男が銃刀法違反容疑で逮捕された。

 男の素性や動機はまだ明らかになっていないが、気になるのは、この手の事件がなぜか愛知県で頻繁に発生することだ。2007年に長久手町発砲立てこもり事件(警察官ら4人が死傷)、13年稲沢市、14年春日井市、15年岡崎市といった具合である。

 警察庁の統計によると07~16年の10年間で「人質立てこもり事件」は、全国で42件発生している。うち、断トツで多いのが愛知県の9件だ。次いで、千葉県(4件)、東京都、宮城県、福岡県(ともに3件)、神奈川県、大阪府、兵庫県(ともに2件)と続く。

 元警視庁刑事で防犯コンサルタントの吉川祐二氏が分析する。

「立てこもり事件で検挙されるのは、反社会的勢力の関係者が多い。逃げ切れるとは思っておらず、自暴自棄の犯行が主です。犯行に手を染めるのは現役の暴力団構成員というより、辞めてから再就職がうまくいかなかったり、組から追い出されそうになっていて、身動きができない人がストレスから起こすケースが見受けられます。愛知県は6代目山口組の司忍組長の出身母体、弘道会の拠点であり、“組抜け”した元関係者が割合に多い土地だからと考えます」

 イタリア人は元組員というわけではないだろうが、やっかいな事件を担当する愛知県警は苦労が多そうだ。

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