仮想通貨580億円流出 大手取引所のセキュリティーは大甘

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 マウントゴックスの約480億円を上回る過去最大規模の仮想通貨トラブルに関係者は騒然だ。

 仮想通貨取引大手のコインチェックが外部から不正なアクセスを受け、顧客から預かっていた仮想通貨「NEM」約580億円分を流出。同社が保有するNEMはほぼすべて失われ、ビットコインを含む取り扱い通貨をすべて出金停止にした。都内にある本社には顧客が大挙して押し寄せ、警察が出動する騒ぎになっている。

 26日、都内で会見した和田晃一良社長は「お騒がせし、深くおわびする」と陳謝。流出した仮想通貨の行方や原因の究明を急ぐ考えで、顧客への補償などを検討していると強調した。

 セキュリティー対策について「最大限、顧客保護に取り組んできた」と釈明したが、これには疑問符だ。仮想通貨ではこうしたトラブルを防ぐため、インターネットからのアクセスを遮断したコンピューターでデータを補完するなど、より安全な対策を取る取引所が多い。ところが、コインチェックは顧客への説明に反して非対応。「技術的な難しさがある。人材が不足していた」と釈明した。仮想通貨の送金時に複数の署名を求める手続きも導入していなかった。

 同社は2012年8月設立。タレントの出川哲朗を起用したテレビCMなどで知名度を上げた。一方、17年4月の改正資金決済法の施行で仮想通貨取引所は金融庁への登録を義務付けられたが、同社は関東財務局に登録を申請したものの審査をパスしておらず、「みなし業者」の立場で営業している。

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