特定失踪者家族の藤田隆司さん「父は長年兄を恨んでいた」

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「周りに振り回される人生で、全部投げ出したいと考えていました」

 こんな苦しい日々が3、4年は続いたある時、思い切って薬を飲むのをやめた。それからは昼間は動いて体力をつけようとひたすら散歩した。疲れ果てて夜はさすがに眠くなる。動くことで体調も戻ってきた。

 現在は、高齢者施設を2軒掛け持ちで夜勤をこなすダブルワーカーに。昼間の空いている時間を使って拉致問題を訴えるため、講演や署名活動などを行っている。

「94歳の父は認知症だが、まだ兄を見れば分かります。生きている間に会わせてやりたい」

 日本政府が認定している拉致被害者は17人。北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者は883余人いる。

 (この項おわり)

(ジャーナリスト・渡辺輝乃)

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