北海道カレー店殺人事件<後編>「日本へは働きに来ただけ」

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 10年前、北海道でカレー店を営んでいたネパール人の夫が、妻の日本人女性から離婚話を切り出されたことに逆上し、妻子を殺害した。

 最愛の娘と孫を義理の息子バハドー・カミ・シェアムに殺された父親は絞り出すように言った。

「果たしてどんなやつなのか、納得するような答えが欲しいんです」

 バハドーは粗暴な人間なだけだったのか、それとも他に理由があったのか。

 ネパールを訪ねて、バハドーという人物について調べると驚愕の事実が分かった。ネパールの首都カトマンズには、バハドーの妻がいたのだ。

 ビマラと名乗った彼女は、14歳の時にバハドーと結婚し、6歳になる娘もいるのだった。しかも、ネパールで結婚していた事実を智江さんに隠していた。

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