宗教学者・島田裕巳氏語る 麻原は心つかむのがうまかった

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地下鉄サリン事件(平成7年)

 地下鉄サリン事件の起こった1995年に日本女子大教授を退職した島田さんが、初めて麻原彰晃に会ったのは90(平成2)年だった。

「オウムが熊本県波野村(現・阿蘇市)に取得した土地の取引が、国土利用計画法に違反するとして教団の顧問弁護士が逮捕されました。それで、地元紙の記者が東京まで取材に来て、一緒に現地まで行くことになり、ホテルで会ったんです。鮮明に覚えているのは、目が見えないんだなってこと。あとから入室した麻原は、僕たちの存在にまったく気づいていない様子でした」

 麻原は、ほかの新宗教の教祖と全然違った。信仰に固執する様子がうかがえなかったという。

「融通無碍で、どこかさばけている感じでしたね。2度目に『朝生』(91年9月放送)で会ったときも、僕が幸福の科学の人に『神を信じない宗教学者に宗教を研究する資格がない』と批判されると、彼は『そういう人が淡々と研究するのが正しい』と言った。これは珍しいタイプです。相手に応じて態度を無限に変えられるので心をつかむのがうまく、一般の人とも普通に話ができた。とんねるずの番組に出演したときも、若い女の子に囲まれてキューティクルがどうとか、楽しそうに話している。そんな宗教家、いませんからね。オウムは全体としてもそうで、宗教らしからぬ集団でした」

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