毒カレー事件から20年…主任弁護士が語るヒ素鑑定の“矛盾”

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 平成10年(1998年)7月、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた67人が急性ヒ素中毒で病院に搬送され、4人が死亡した「和歌山毒カレー事件」。同21年に最高裁が弁護団の判決訂正の申し立てを棄却し、林真須美死刑囚(57)の死刑が確定したが、真須美は逮捕当時から一貫して容疑を否認し続けている。

 再審では、カレーに混入していたヒ素と同じ特徴のヒ素が林宅で見つかり、真須美の毛髪から高濃度のヒ素が検出され、過去にヒ素を用いた事件を多数起こしていることなどから有罪が認定された。

 だが、事件の主任弁護人を務める安田好弘弁護士はこう反論する。

「核心的な証拠となったヒ素の同一性ですが、現場で見つかった紙コップから検出されたヒ素の濃度は約100%であったのに対し、彼女の身の回りから検出されたヒ素の濃度は約50%と薄かった。紙コップに移したらヒ素の濃度が上がるなんてあり得ない。毛髪から検出されたというヒ素も、当時、最新の放射光技術を利用したものですが、ヒ素ではなく、ほとんど反応が似ている鉛と間違えていたことが判明した。

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