狭山事件<前編>冤罪を訴え続け再審請求中の石川一雄さん

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 警察はそのスコップは被害者を埋めるために使われたもので、被害者宅からほど近い養豚場のものであると裏付けもなく発表。その養豚場は、狭山市内の被差別部落出身者が経営していた。

 警察は露骨に石川さんが暮らしていた被差別部落へ捜査を集中させるようになる。

「警察が捜査しているなんてまったく気がつかなかった。警察が早朝に来た時もパンツ一丁で寝ていたんですよ。逮捕の容疑も友達の作業着を返さなかった窃盗だったんです。両親にはすぐ帰って来るからって言って家を出たんです。それから32年ですからね」

 見込み捜査によって石川さんが容疑者にされると、主要メディアは人格攻撃をはじめた。“常識外の異常性格”“乱暴者の土工石川”“犯罪の温床四丁目部落”といった具合である。

 警察のずさんな捜査だけでなく、警察発表を垂れ流した主要メディアの報道も石川さんを犯人に仕立て上げた。そこには今も変わらぬ冤罪事件の病巣がある。

 =この項つづく

(ルポライター・八木澤高明)

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