キャバクラ王に捜査情報を漏らした現職警察官の家庭の事情
「おい、コラ、500万円用意せんかい。ワシが弘道会に連絡したら、ナンボでも協力してくれるんや。今あるカネを全部出さんかい!」
監禁と強盗容疑で逮捕された会社社長の高橋俊行容疑者(49=滋賀県大津市)は3月12日深夜2時すぎ、自身が経営に関わる飲食店のカギをかけ、店長を監禁して脅し、現金18万円を奪い取った。
京都府警は当初、高橋容疑者を7月10日に逮捕する予定だったが、東山署刑事課の巡査長、池田大助容疑者(40)が当日、逮捕情報を漏らしたため、直前に行方をくらませ、逃走を続けた。結局、高橋容疑者は7月17日、弁護士とともに同署に出頭し、池田容疑者は地方公務員法(守秘義務)違反で24日、組織犯罪対策2課に逮捕された。
「2人は昨年11月、別の傷害事件をきっかけに知り合った。電話やLINEでやりとりを続け、事件翌日の3月13日、高橋が『捜査情報を教えてくれへんか』と頼んだ。池田は事件の担当ちゃうかったんやが、情報を得て高橋に『逮捕される』と伝えたんや。飲食の接待に加え、情報提供の見返りに現金100万円以上が池田の手に渡っとったようや」(捜査事情通)