池袋駅 立教大学生殺害事件<後編>捜査終結求めた父の思い

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 1996年4月11日午後11時半ごろ、東京都豊島区のJR池袋駅で、立教大法学部4年の小林悟さん(21)がスーツ姿の男に突き倒されて死亡した事件。23年経った今も未解決のままだが、父・邦三郎さん(73)は、2012年4月に警察庁に捜査終結を求めた。邦三郎さんは記者会見を開いて、「過去にさかのぼって公訴時効の撤廃が適用されてしまえば、法の原則に反する」と主張している。

 2010年改正刑事訴訟法で殺人罪などの時効が撤廃され、悟さんの事件も対象となったにもかかわらず、異例の決断だった。今でも後悔はないのだろうか。

「これ以上、関係者らに負担もかけたくなかった。なにより、法の平等とは何かと思いました。法改正によって、警察の捜査が継続し、救われる遺族がいるのは事実ですが、私は納得できなかったのです。同じ殺人事件なのに、法改正以前に時効が成立していた殺人事件は捜査も裁判もできないのもおかしいですしね。遺族の感情で何でも思い通りになって、法の原則を変えてしまうことに違和感があった。亡くなった命に対する人権は、亡くなった本人にある。遺族があらゆる権利を主張するのは間違っていると思った。悔しいのはなにより息子本人ですから。私としては、何が供養になるか考えて、自分なりの供養がしたかったのです」

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