福島・便槽内怪死事件<後>「原発がらみじゃねぇかと思う」

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「みんな原発に食わせてもらったところだからな。それまでは、仕事といえば農業だけで、現金を手にする手段がほとんどなかったんだよ。原発のおかげで、子供たちを大学に行かせて、就職できたって人が多いんだよ。だから、何が起きてもおかしくないんじゃないの」

 人類史上未曽有の原発事故が起き、住民にも精神的、肉体的な苦痛をもたらしたにもかかわらず、いまだに原発への感謝の言葉が出てくるほど、都路町は原発の結びつきが強いともいえる。

 原発ができるまでは、山間地という地理的条件ゆえに苦しい生活を強いられてきた。江戸時代の飢饉では、全滅に近いまで村人が亡くなり、新潟などから多くの人々が移住してきたという。

■「田舎はカネですからね」

 そう考えると原発は、この地域の命綱といってもいい。しかし、それをめぐるいさかいが命を奪うまでに発展するのだろうか。にわかには信じがたく、原発関連の会社を経営する男性に話を聞いた。福島で生まれ育った彼は、20代の頃から原発と関わり続けてきたという。

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