山梨笛吹市職員が上司宅にガソリンを…きっかけは1つの嘘
ミスが発覚するのを恐れた市職員は、上司宅に火をつけ、殺害してミスをなすりつけようとしていたというのだから、ゾッとする。
上司の自宅にガソリンをまき、現住建造物等放火予備や殺人予備などの罪で起訴され、公判中の山梨県笛吹市観光商工課主査の馬場渉被告(32)が24日、懲戒免職処分となった。
馬場被告は8月28日午前1時20分ごろ、あらかじめ用意していた手カンナで上司宅1階の網戸を切断し、台所に侵入。物音に気付いた上司の奥さんが勝手口をのぞくと、馬場被告が数本の水筒に入れたガソリンをドボドボと床にまいているところだった。
奥さんは慌てて2階で寝ていた旦那を叩き起こし、旦那が2階の窓を開けて「何をやっているんだ」と怒鳴ると、馬場被告は脱兎のごとく、その場から逃げ去った。
馬場被告は事前に所属する観光商工課で保管していた鍵を使って市役所の倉庫を開け、備蓄してあったガソリン8・6リットルを入手。事件当日は夏休みを取るなど、周到に準備を重ね、犯行に備えていた。ただ、点火する道具を持っておらず、チャッカマンは車内に置いたままだった。