盗んだ酒をネットで売り生計 コロナで再び狂った「球界エリート」の転落人生
高校生で日本代表入りし、アトランタ五輪で銀メダルを獲得した「球界の元エリート」は盗んだ酒をネットで売りさばき、生計を立てていた。
秋田市や千葉市の量販店で高級シャンパンやウイスキーを万引したとして、窃盗罪に問われた元プロ野球選手で無職の小野仁被告(45)の論告求刑公判が4月21日、秋田地裁で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。
小野被告は1996年ドラフト2位で巨人に入団するも、2003年に移籍先の近鉄から戦力外通告を受けた。プロ7年間で通算3勝(8敗)と、結果を残せなかった原因はイップスだった。引退後は横浜市内の市場で鮮魚を運んだり、宅配業や清掃業、パン屋、焼き鳥屋で働き、キャバクラで黒服をした時期もあった。
17年、元プロ野球選手の紹介でヘルスケア機器メーカーに就職。人材開拓課で元アスリートのセカンドキャリアサポートや大学生の就職支援活動を行うなど、ようやく安定した生活を送っていた。