全国連続強盗「ルフィ」グループ幹部2人を再逮捕 被害総額は60億円超に
全国で相次ぐ強盗事件の指示役が関わったとみられる特殊詐欺グループを巡り、別の特殊詐欺事件に関与したとして、警視庁は28日、窃盗容疑で、グループ幹部の今村磨人(38)、藤田聖也(38)両容疑者を再逮捕した。
同庁はリーダー格の渡辺優樹(38)、詐取金の回収・管理役の小島智信(45)両容疑者も近く再逮捕する方針。4人の中に連続強盗事件の指示役がいるとみて調べる。
同庁によると、グループはフィリピンを拠点に活動。詐欺の電話をかける「かけ子」を「闇バイト」で集めて呼び寄せ、同国内の複数拠点から日本の高齢者に電話させるなどしていた。被害総額は60億円超に上るとみられる。
フィリピン当局は2019年11月、メンバー36人を拘束。渡辺容疑者ら4人は摘発を逃れたが21年4月までに同国で拘束され、入管施設に収容されていた。今月、日本へ強制送還され、特殊詐欺事件で逮捕された。