【ジャパンC】ショウナンパンドラ戴冠に導いた池添の執念

公開日:  更新日:

 今年のジャパンCを制したのは池添=ショウナンパンドラだった。

 池添がパンドラと初めてコンビを組んだのは今年6月のGⅠ宝塚記念。ラブリーデイがスローを2番手から抜け出して快勝した中、0秒2差の③着と後塵を拝した。

「もうひとつ前のポジションが欲しかった」

 裏を返せば道中のポジション次第で“どうにかなる”という思いがあったということ。

 だが、対ラブリー2戦目となった前走のGⅠ天皇賞も同じく0秒2差。15番枠発走で外、外を回る競馬になってしまい、直線は目立つ脚を使っても④着止まりに終わってしまった。

 もう同じ結果はいらない――。池添にも期するものがあったのは確かだろう。

 天皇賞と同じ15番枠でもその後のレース運びが全然違った。前半から馬混みに入れてロスを最小限に。さらに道中は“天敵”を徹底マーク。向正面からは常に2馬身ほど前にラブリーを視界に入れるポジションにこだわってレースを進めた。

 直線もラブリーが通ったコースを後追いするように進出。そして最後だけライバルの外に出してとらえると、内のラストインパクトまできっちり差し切ったところがゴールだった。

「天皇賞と同じ枠で神様に試されているのかとも思った」

 インタビューでそう語った池添にすれば、宝塚記念のポジション取り、天皇賞でのコースロスで悔しい思いをしていたからこその勝負乗りだ。

 まさに、“三度目の正直”でラブリー狩りに成功。2度の敗戦を糧にして、見事ビッグタイトルをもぎ取った。

■レース後の騎手のコメント

①着ショウナンパンドラ(池添騎手)
状態がすごくいいと感じてたし、陣営からも“自信を持って送り出せる”と。天皇賞も同じような状態でしたが、結果を出せなかった。きょうは同じ枠で競馬の神様に試されているような気がして、同じミスはできないと思っていました。3コーナーで流れが速くなったときにぶつけられてもヒルまなかったし、直線でもちょっと狭くなったんですが、しっかり抜け出してくれました。自分自身、GⅠを勝つのは久々で感触を忘れかけていましたが、やはり最高ですね。

②着ラストインパクト(ムーア騎手)
一瞬はやったと思っただけに、とても悔しいね。残り1Fで止まったところで、勝ち馬にかわされてしまったよ。外からあの馬(ショウナンパンドラ)が来ていたのは気がつかなかった。

③着ラブリーデイ(川田騎手)
4コーナーまではスムーズに行けたんですが、外から他の馬が来て早めに動かざるを得なかったのが……。最後の最後に苦しくなってしまいました。差が差だけに申し訳なかったです。有馬記念でリベンジしたいですね。

④着ジャングルクルーズ(北村宏騎手)
3角から押し込められて、ラチと接触してたんです。あれが痛かったですね。でも、4角ではリズムを取り戻して、ラストまでよく伸びてくれました。このメンバーでこれだけやれれば立派ですよ。

⑤着サウンズオブアース(M・デムーロ騎手)
1角でゴチャついてしまったし、その後も前の馬がフラついて位置をキープできなかったね。ラストは頑張ってただけに、もったいない競馬になってしまったよ。

⑥着イラプト(パスキエ騎手)
1コーナーで外の馬に寄られて不利を受けたし4角でもいったんポジションを下げる形になってしまいました。スムーズな競馬ができていれば、もう少しいい結果になったと思います。

⑦着ワンアンドオンリー(内田騎手)
馬は天皇賞の時より良くなっていたよ。追い出してからの反応はもうひとつだったけど、このメンバー相手に最後まで食らいついてくれたからね。枠も良かったし、距離もこれくらいあった方がいいよ。

⑧着ミッキークイーン(浜中騎手)
ゲートは決めてくれましたね。ただ、他馬がプッシュしてきたし、1コーナーはゴチャついていたので位置を下げる形になりました。それに3角ではタイトになって何度もぶつけられてバランスを崩したのがね。小さい馬だけにかわいそうでした。

⑩着ゴールドシップ(横山典騎手)
ゲート内は落ち着いていたし、普通に出てくれたのは何よりだった。調教師には「マクリはしないでほしい」と言われていたけど、3角では前がゴチャついていたし、ペースも落ち着いていたので、少しずつ動いていったよ。ただ、直線は思ったよりも伸びなかった。ブリンカーを外したこと、左回りは関係ないと思う。

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