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【チャンピオンズC】6歳サンビスタ牝馬初V 大波乱の舞台裏

 3連単は30万オーバーの波乱決着になった今年のチャンピオンズC。12番人気で勝ったサンビスタはまさに初物尽くしだった。

 過去、チャンピオンズC(ジャパンCダートを含む)で牝馬の最高着順は④着。それがいきなりのGⅠ取りだ。JRAのダートGⅠ優勝はフェブラリーSを含めても、史上初の快挙となった。

 さらにM・デムーロにとってもうれしい“初勝利”である。JRA所属前も含めて中央のダート重賞はこれまで〈03319〉。あれだけの腕達者がなぜか勝てていなかったが、ようやくそれも今回でストップ。嫌なジンクスも破ってみせた。


トップトレーナー角居師の現役を1年延長させた眼力

 ともあれ、人馬ともに初が並んだことになったのは、それもこれも、トップトレーナー・角居師の“眼力”があったからこそだ。

 サンビスタは6歳の牝馬。社台系のクラブ法人などでも知られている通り、普通なら今シーズン春には繁殖入りが既定路線。この馬は「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」のクラブ持ち馬で、生産はグランド牧場。社台系とは違っても、同じように引退の規程がクラブには存在していた。それがトレーナーの“まだ十分やれる”の判断もあって現役生活が延長されたのだ。

 さすがは角居師。その判断に狂いはなく、今シーズンは3勝の重賞勝ちを上積みした後、このチャンピオンズCでついにGⅠウイナーにまで押し上げてしまった。

「以前とは環境も違うし、近年は食べ物や普段の牝馬をケアする技術が格段に高まっていますから」

 レース後の記者会見では涼しい顔でそう話したように、日本競馬の歴史を次々と変える数々の偉業を達成してきたトレーナーにとって、史上初の牝馬Vも想定内だったのかもしれない。

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