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【香港国際競走】エイシンヒカリ圧倒劇でJRA番組の問題点浮き彫り

 モーリスとエイシンヒカリが世界を制圧――。香港で久々に日本馬が複数の国際GⅠに勝利した。

 初っパナのGⅠ香港スプリントに出走したミッキーアイル、ストレイトガール、サクラゴスペルは⑦⑨⑫着と惨敗を喫したが、そのショックを一気に吹き飛ばしたのがGⅠ香港マイルのモーリスだ。直線では現地のエイブルフレンド(③着)と2頭で激しく競り合い、いったんは前に出られたものの、ムーアの叱咤に応えて差し返してゴールイン。日本のマイル王がついにアジアの頂点に立った。

 それからおよそ40分後のGⅠ香港カップでは、日本馬が大穴メーカーになった。

 外からジワッとハナに立った武豊エイシンヒカリが②着ヌーヴォレコルトに1馬身差をつけて逃げ切り勝ち。日本馬のワン・ツーはナント、単勝38・7倍、馬連は104・65倍もついた。

 何といっても素晴らしかったのが武豊の騎乗ぶりだ。前半2Fを26秒17とゆっくり。だが、その後はずっと2F23秒台半ばのラップを刻み続け、後続にもなし崩しに脚を使わせる“肉を切らせて骨を断つ”競馬。二千メートル2分0秒60はレースレコードの快挙だった。

 ただ、手放しで喜んでもいられないのは、このレースに日本馬が4頭も遠征していたこと(エイシン、ヌーヴォのほかにステファノス、サトノアラジン)だ。

 天皇賞・秋が終われば日本には二千メートル前後の大レースがなく、そもそも千八は一年を通してGⅠが組まれていない。

 二千四百メートルでも戦える馬はジャパンC→有馬記念を使えばいいが、エイシンのように千八か二千メートル、しかもコーナー4つの競馬がベストだと、当然、このレースに行きつくことになる。

 もちろん、海外の大レースを日本馬が勝つシーンはうれしいし、ファンならば何度でも見たいもの。だが、小回りコースの千八、二千の古馬GⅠが日本に1つぐらいあってもいいのではないか。

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