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【有馬記念】ゴールドアクター下剋上! 4連勝で頂点へ

 まさに下克上! 今年のグランプリ・有馬記念を制したのは伏兵ゴールドアクターだ。

 生産者の北勝ファームは繁殖牝馬11頭、当歳馬4頭で、従業員はわずか2人。北海道・新冠(にいかっぷ)の小さな牧場で生産されたアクターが大仕事をやってのけた。

「うれしいですね。(重賞初制覇だった)前回よりもっと。もう何と言いますか、泣いてもいられないし……」

 取材に応えてくれた牧場スタッフの大川寛和さんも、喜びに言葉を詰まらせていた。
 オーナーブリーダーの地味な血統で、大手牧場産の良血馬を一蹴。年末の大一番で古馬の頂点に立ったのだから痛快な話である。

「お母さんのヘイロンシンは不受胎が多くてね。アクターの下も3年あいてスクリーンヒーロー産駒の牝馬がいるんです」

 夢のグランプリ制覇を成し遂げて、牧場もさらに活気づくに違いないだろう。

 また、今回がGⅠ初制覇だったのは鞍上の吉田隼もそう。有馬記念が今年の51勝目で、リーディング22位。確かな騎乗技術で関係者からの評価は高いものの、最近は外国人や地方出身ジョッキーに押され気味になっていた。

 そして、管理する中川師も今回が初のGⅠタイトル。前走のAR共和国杯が開業10年目で初の重賞勝ちで、今年は計16勝を挙げている。

 レース後の会見では異口同音に「まだ実感が湧かないですね」と。関東の中堅ジョッキーと調教師が、日本中が注目する大舞台で大輪の花を咲かせた。

 今後については「馬の様子を見てオーナーと相談してからですが、天皇賞を目標にやっていきたい」と中川師。

 わずか半年の間に4連勝で頂点に立った実力は間違いなく本物。夢は広がるばかりである。

「夢がかないました」(吉田隼騎手)

①着 ゴールドアクター(吉田隼騎手)
 初めてGⅠを勝てて気持ちいいです。しかも、今まではどちらかというと外から見ていたことが多い有馬記念ですからね。夢がかないました。(騎手を)やっていて良かったです。中山は初めてでしたが、内面にやる気があっていい雰囲気。返し馬は前走よりも背中の弾みが良かったので“いい競馬ができるだろうな”と。スタートで出していっていいポジションが取れて、向正面でも息を入れられました。4角の手応えも抜群。最後はがむしゃらに叫びながら追いました。自分をこんな大きなレースへ連れてきてくれたのはゴールドアクターのおかげ。結果を出せてホッとしてます。

③着 キタサンブラック(清水久調教師)
 行くだろうという馬が行かなかった。それで逃げる形になりましたが、どんな競馬でもできるタイプですからね。力を出し切っていいレースをしてくれたと思います。

④着 マリアライト(蛯名騎手)
 これ以上ないくらいうまく乗ったよ。思ってた通りに馬も走ってくれた。牡馬相手に地力勝負で頑張ったんだからね。来年が楽しみだよ。

⑤着 ラブリーデイ(川田騎手)
 スムーズな競馬ができたし、よく頑張ってくれています。二千五百メートルは少し長かったかもしれません。4コーナーでついていけなくなりましたから。

⑧着 ゴールドシップ(内田騎手)
 やったかな、と思ったけどね。オレが乗っていた時はあれでいけたんだけど……。道中はスムーズだったし、3コーナーを馬なりでいけて脚がたまっていた。最後の大役を任されたので何とかしたかったけど、現実は厳しかった。最後にひと言? お疲れさまだね。でも、これで終わりじゃない。種牡馬という仕事があるから、頑張ってほしい。

⑩着 ルージュバック(戸崎騎手)
 調子は良かったし、ゲートもスムーズに出て思った通りの形に。ゴールドシップについていったのも無理してないので、完璧な形で直線を向きました。もうひと伸びでしたが……。

⑯着 リアファル(ルメール騎手)
 返し馬のアクションがすごく良かったんですよ。ただ、スタートして200メートル走ってから、動きがおかしくなって……。何か問題があったのでは。自分では分からないよ。

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