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【弥生賞】マカヒキ 本番当確といえない5つの理由

父ディープと同じ新馬→若駒S→弥生賞と3連勝でも

“3強対決”にふさわしい結果となった。

 GⅡ弥生賞は2番人気マカヒキが、先に抜け出した2歳王者リオンディーズを首差とらえて、重賞初勝利を飾った。③着には朝日杯FS②着馬エアスピネルが入り、④着以下を5馬身も引き離し、大方の予想通り「3強決着」だった。

 勝ち時計の二千メートル1分59秒9はこれまでの93年ウイニングチケットの記録を0秒2塗り替えるレースレコード。さらにはラスト2Fも11秒3―11秒3と瞬発力も求められる、非常にハイレベルな戦いだ。

 それを上がり3F33秒6の脚で制したマカヒキは前途洋々。父ディープインパクトと同じく、新馬→若駒S→弥生賞と無傷の3連勝で皐月賞も当確――とはいかないのが今年である。

 まず、現3歳世代の重賞が軒並みハイレベルな点だ。先月のGⅢ共同通信杯は稍重ながらレース史上4番目のタイムだし、GⅢきさらぎ賞に至ってはレース史上最速。さらにさかのぼれば、GⅢ新潟2歳Sも稍重で史上3番目タイだった。とにかく全体的に世代レベルが高いのは間違いない。

 また、これに付随するのが、現時点でも牡馬の重賞2勝馬が不在という点である。近年は素質馬が早い段階で激突しないようレースの使い分けをしているのもあるが、牝馬路線のメジャーエンブレムのように抜けた存在もいないのも確かだ。マカヒキはこれで牡馬では16頭目の重賞勝ち馬。ひと昔前の勝ち抜いて世代の頂点を目指すイメージとはちょっと違う。

 弥生賞①着→皐月賞①着は過去30年で見ても、87年サクラスターオー、01年アグネスタキオン、05年ディープ、10年ヴィクトワールピサのわずか4頭しかいないし、ディープ産駒は皐月賞で〈02212〉といまだに勝ち馬が出ていない。

 さらに、マカヒキは鞍上の問題もある。ルメールには、3戦3勝のきさらぎ賞馬サトノダイヤモンドというお手馬がいるし、来週の皐月賞TRのGⅡスプリングSにはミッキーロケットに騎乗予定でもある。

 世代がハイレベル、重賞2勝馬不在、弥生賞馬とディープ産駒に鬼門なうえに鞍上の問題まで。

 いずれにしても、牡馬戦線は混沌としているのは間違いない。

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