【高松宮記念】先々週の極悪馬場から激変ビッグアーサー1分6秒7の価値

公開日:  更新日:

Bコースでレコード続出の怪

 ここまで激変すると思った人はいないだろう。高松宮記念が行われた中京の芝のことである。

 3日間競馬の先々週、ジョッキーからは異口同音に「タフな馬場で内も外も荒れている」との声が上がっていた。それがAコースからBコースに替わったということを加味しても、変化しすぎである。

 これまで中京千二のレコードは1分8秒0。あのロードカナロアが高松宮記念を勝った時でさえ1分8秒1だ。そう、過去に1分7秒台で走った馬は1頭もいなかったのだ。

 それが土曜10Rの一千万クラスで1分7秒4。さらに日曜は7Rの五百万クラスで1分7秒3と連続でレコード更新。見ている側としては「この馬場はナニ?」だ。馬場造園課の“公式見解”では「芝を刈ったこととコース替わりで時計が出るようになったんでしょう」だが、ジョッキー側からは「乗っている方としてはローラーでも掛けたのかと思うほど。とにかく硬い。これまでと全然違う」の話も聞かれた。

 これだけの高速馬場になると、よほどじゃなければ差し、追い込み勢は勝負にならない。もちろん、GⅠは前売り対象レース。土曜の朝などに以前の馬場をイメージして楽しみに馬券を買ったファンはたまったもんじゃない。結果的に不信感を招くことになったのではないか。

 ともあれ、そんな高速馬場を生かし切ったのが勝ったビッグアーサーである。昨年10月のオープン特別Vが京都千二でタイレコード。メンバー最速の1分6秒7の持ち時計があった馬で、スピード競馬はドンと来いのタイプだった。さらに福永もスタートを決めて、ハナ争いをしていた3頭を見る4番手は馬場を思えばまさに“ベストポジション”。負けようがない競馬だった。

 1分6秒7は土日で3度目のレコードだけに価値大とは言い切れないものの、昨秋は賞金不足でスプリンターズSに出走することさえかなわなかった馬が、初重賞V=GⅠ勝ち。堂々たるレースで短距離界を制圧した。

 馬場がマッチしたとはいえ、前途洋々であることは間違いない。

美浦の調教師も〝寝耳に水〟だった

 中京がこんな速い馬場になることは関係者でも“寝耳に水”だった。

 スノードラゴンは「時計がかかる良馬場がいいタイプ」(飯島記者)だが、高木師は「何なんですか、あの馬場は。きのう(土曜)といい、きょうといい、時計が速すぎますよ。例年なら時計がかかって、スノードラゴン向きの馬場だったのに……」と憤慨。また、サクラゴスペルの尾関師も「土曜の特別戦(岡崎特別)であんなに速い時計が出るとは……」。激変した芝に“お手上げ”といった感じだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の競馬記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  3. 3

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  4. 4

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  5. 5

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

  8. 8

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  9. 9

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  10. 10

    【日曜中山11R・オールカマー】今年も絶好調!ルメール レイデオロ

もっと見る