【桜花賞】3強では決まらず明暗分けた三者三様の乗り方

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不完全燃焼だったルメール完璧に乗っても負けた池添

“3強決戦”といわれた今年の桜花賞。1番人気メジャーエンブレムは④着で、3戦無敗のシンハライトはわずか2センチ差の②着。勝ったのはシンザン記念、チューリップ賞で②着を続けたジュエラーだった。

 三者三様の乗り方が明暗を分けた。

 まず、本来の力を出せなかったのが1番人気のメジャー。クイーンS同様、先行策を取ると思われたが、外からアッラサルーテ、カトルラポール、メイショウバーズがハナ争い。当のメジャーはこれに参加せず、7番手のインの追走に収まった。

「スタートが速くなかった」とはルメールだが、今までに経験のない競馬スタイルが、完全に裏目に出た。加えて、ラップは4~5F47秒1―59秒1のミドル。46秒1―57秒8で飛ばし、「速い脚を長く使える」タフさを存分に生かせた前走とは正反対の流れとなり、半分ほどの力しか出せなかった。

 一方、鼻差②着の池添シンハは完璧なレース運びだった。これまでの課題だったスタートを見事に決めて普段より前の8番手。

「意識的に出して行っても折り合いはついた。誤算は仕掛けが少し早くなったこと」と唇を噛んだが、これは仕方がない。道中は1頭挟んだ右斜め前にメジャー=ルメールが視界に入る位置。“あの馬さえ負かせば”の気持ちが仕掛けを早めたか。4角からスッと動き、残り300メートルで先頭という競馬。結果、勝ちにいったことでチューリップ賞で差したジュエラーに、逆に外から2センチ差された。

いつも通りで勝ったデムーロ

 3頭の中で自分の競馬に徹することができたのが勝ったジュエラーだった。2歳GⅠ馬、無敗馬と違い、失うものがない立場。それもあってか、M・デムーロは、ブービーの位置からじっくり運ぶ形を選択。これが功を奏したのは言うまでもない。

「最後は謙ちゃん(池添騎手)、祐一さん(福永騎手=アットザシーサイド)を目標に。凄い伸びだった」

 直線は大外からごぼう抜き。前走同様、上がり33秒0の脚を使い、内シンハとの競り合いを制して桜の栄冠を掴んだ。

 今年の“3強決戦”。明暗を分けたのはちょっとした勝負のアヤだった。

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