【安田記念】絶対王者モーリス敗れる

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その強さゆえの少頭数でスローに泣く

 モーリスについに土がついた。

 昨年、堀厩舎に転厩してから負け知らずの7連勝。年度代表馬にまで輝いたマイル界の“絶対王者”が、連覇を狙った安田記念でまさかの②着に敗れた。

 単勝170円の断然1番人気。ファンの多くも凱旋戦での圧倒的なパフォーマンスを期待していた。しかし、今回はその強さがアダになったか。

 登録の段階でフルゲート割れの16頭。さらに回避馬が相次ぎ、結局、12頭立てとチャレンジャーは少なかった。典型的な逃げ馬不在の少頭数になり、レースはスローで流れることに。

 ハナに行ったロゴタイプがつくったペースは前半5F59秒1。以前と違って折り合いがつくようになったとはいえ、さすがにこの流れは遅すぎ。

 向正面で引っ掛かって2番手に上がると、終始、力みっぱなし。鞍上が必死になだめても、ハミが抜けるところがなかった。

 並の馬なら惨敗してもおかしくない展開。実際に3番手で前半、同じように引っ掛かっていたリアルスティールは、⑪着に敗れたほどだ。それでも、②着を死守したあたりはさすがの底力だが、マイペースで逃げたロゴを捕まえることはできなかった。

 鞍上のT・ベリーにしても今回は全くのテン乗り。オーストラリアのトップジョッキーとはいえ短期免許での来日はまだ2回目。日本では重賞未勝利だ。

 雨上がりの芝で内ピッタリを回った田辺に対して、馬場の中ほどまで出して行ったコース選択も経験値の差か。

 ともあれ、今回は厳しい条件が重なったモーリス。これを糧にして、復権を目指したい。

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