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【凱旋門賞】前哨戦を分析 ニエル賞のラスト2Fからマカヒキの評価が上昇

鍵を握る愛チャンピオンS馬の動向は!?

 マカヒキのGⅡニエル賞制覇から4日が経過。凱旋門賞のステップレースが全て終了し、現地ブックメーカーのオッズも動き出した。

 主要なステップレースは先週の紙面で詳報した通り4つ。そのうちの3鞍は本番と同じシャンティイ競馬場、芝二千四百メートルのGⅡニエル賞(3歳限定)、GⅡフォワ賞(4歳以上)、GⅠヴェルメイユ賞(3歳以上牝馬)である。

 では、その3鞍の記録を比較してみよう。

 勝ち時計の速い順に並べると、

1フォワ賞  2分32秒28
2ヴェルメイユ賞2分33秒23
3ニエル賞  2分35秒84

 つまり、マカヒキの走破タイムはフォワ賞より3秒56も遅い。

 ただし、これは道中のペースの違いが大きく影響している。

 千八百メートル通過タイムは

1フォワ賞  1分57秒22
2ヴェルメイユ賞1分59秒20
3ニエル賞  2分01秒86

 ただですらスローになりがちなフランスのレースの中でも、ニエル賞は〝ド〟のつくスローだ。

 この2つから、レースのラスト600メートルは、

1ニエル賞   33秒98
2ヴェルメイユ賞34秒03
3フォワ賞   35秒06

 特にニエル賞のラスト2Fは11秒10―11秒03。これを余力を残して差し切ったマカヒキに対し、現地の評価はかなり上昇している。

 一方、フォワ賞組からは92年を最後に凱旋門賞優勝馬が出ていないこともあって、勝ったシルバーウェーブの評価は多少上がった程度だ。

 ただし、マカヒキ自身のオッズはさほど変動していない。

 8日朝の時点で、英国のブックメーカー、ウィリアムヒルのオッズは、

 ポストポンド  4・5
 ハーザンド   6・0
 ラクレソニエール8・0
 マカヒキ    8・5
 マインディング 10・0だった。

 では、15日朝の時点ではどうか。

 ポストポンド  4・0
 アルマンゾル  6・0
 ラクレソニエール7・0
 マカヒキ    8・5
 ハーザンド   9・0
 ファウンド   9・0
 マインディング 11・0

 一気にアルマンゾルが2番人気にまで浮上。この馬の動向が本番の鍵を握っている。

 GⅠ馬8頭が顔を揃えたもうひとつの前哨戦、愛チャンピオンS(芝二千、GⅠ)を最後方から直線一気。今年の仏ダービーに続くビッグタイトルを手にしたことで、注目を集めることになったのだが……。

 アルマンゾルはフランスのルジェ調教師が管理し、馬主がエクリー・アントニオ・カロ、ジェラール・オーギュスタン・ノルマン氏の共同所有。これは8戦8勝の3歳牝馬ラクレソニエールと同じなのだ。陣営はラクレソニエールで凱旋門賞に挑戦し、アルマンゾルは回避する可能性を示唆している。

 それだけ陣営は無敗の3歳牝馬に期待しているということか。好メンバーが揃った愛チャンピオンS馬より上ということは……。

 今年の凱旋門賞の勢力図が、かなり見えてきた――。

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