【菊花賞】一気に壁を打ち破ったサトノダイヤモンド

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ルメール 馬主 ディープ

 牡馬3冠最終戦の菊花賞はサトノダイヤモンドの完勝。取り巻いていたさまざまな壁を一気に打ち破ってみせた。

 まず、ディープ産駒にとって鬼門中の鬼門だった長距離戦。芝三千メートル以上ではこれまで〈08534〉。“いつかは”とファンも思いながら、勝てていない距離だった。

 その苦手カテゴリーでの初勝利が菊の大舞台。父が名サイアーとしての階段をさらに一段上がる勝利となった。

 また、オーナーの里見治(はじめ)氏は92年の馬主デビューから24年目。近年はセールで毎年のように高額馬を落札して話題になりながらも、勝てるのはGⅢ、GⅡまで。GⅠでは②③着は計5回で、テッペン取りまでは至っていなかった。13年セレクトセールで2億4150万円で落札したダイヤモンドで、ようやく大願成就だ。

 人で言えば鞍上のルメールもそう。ハーツクライでディープを負かしてアッと言わせた05年有馬記念から、今回のレース前までJRAGⅠは通算7勝。ただし、3歳クラシックで勝ち鞍はなかった。JRAジョッキーとして“同期”のM・デムーロが昨年は皐月賞、ダービーを、今年は桜花賞を制覇していることも思えば、物足りないところがあった。それもこの勝利で払拭できた。

 ともあれ、そんな壁を感じさせない圧勝だったダイヤモンド。4角手前から馬なりで押し上げて1F手前では勝負ありの形。最後は楽々と2馬身半差で、ラスト3Fもメンバー最速の34秒1だから他馬に言い訳させない勝ちっぷりである。

 ハイレベルな世代の中“強い馬が勝つ”と言われる菊花賞を制した。

 今後は「年内にあと1走するかどうかは様子を見て。使うなら香港(ヴァーズかカップ)か、有馬記念。来年は凱旋門賞を目標に、逆算してローテーションを組みます」(池江師)。

 世界のダイヤモンドになることも、決して夢物語ではない。

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