【天皇賞】馬が合う2人でモーリス2階級制覇

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勝利至上主義ムーア、完璧主義堀師

 馬場のド真ん中を1頭だけ違う脚色で、力強く府中の坂を駆け上がる――。年度代表馬の威信を示す完全勝利だった。

 モーリスが1番人気に応え、この秋の天皇賞で見事にGⅠ通算5勝目を飾った。

 マイル王から中距離路線へとシフトチェンジ。距離不安説を吹き飛ばして、「(この馬の)ベストパフォーマンスになったかもしれない」と堀師が振り返るほど、完璧だった。

 安田記念、札幌記念はともに②着止まり。2走前は着地検疫のため東京競馬場、前走も函館での調整。今回は久しぶりに“ホーム”である美浦での仕上げ。「じっくり腰を据えて行えた」と指揮官が言った通り、これが本来の姿といえる。

 レースの前半5Fが60秒8と遅い流れでも、外め5番手で折り合いピタリ。安田記念は59秒1でも掛かり気味の2番手だったから、今回はまさに“別馬”。厩舎の修正力のたまものだろう。

「常に完璧を目指して仕事をしていく」と会見で語った堀師。振り返ってみれば、GⅠ馬となった昨年の安田記念では課題のゲート克服のために、舌を縛って遊ばせないように修正。また、ドゥラメンテの皐月賞でもハミを替えて勝利をもぎ取った。


 また鞍上ムーアの存在も大きい。

「だいたい考えが一致しているのでストレスは少ない」「スムーズに意思疎通を図れる」と言うように、昨年は13回のコンビで〈6304〉の好成績。今年はまだ先週のみだが、5鞍の騎乗でモーリスを含めて2勝だ。

 ムーアは①着同着でも悔しがり、納得できなかった逸話があるほどの勝利至上主義者。完璧な仕事を目指す堀師とは馬が合うといえる。

 モーリスの次走は12月11日の香港カップ(芝二千)が有力。だが、ムーアの日本での短期免許は12月5日まである。このホットラインには、人気でも逆らうわけにはいかない。

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