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【エリザベス女王杯】クイーンズリングをVに導いたデムーロの集中力と勝負強さ

〝デム・ルメ〟で馬単2万超の大波乱

 人馬ともに悲願のGⅠ制覇だ。

 京都競馬場で行われたGⅠエリザベス女王杯はM・デムーロのクイーンズリングが直線で鋭い末脚を繰り出し、牝馬の頂点に立った。

 これがM・デムーロにとって今年4度目、通算18回目のGⅠ勝利となった。残り1Fで粘り込みを図る②着シングウィズジョイとの差を逆転、差し切り。大舞台での勝負強さをまざまざと見せつけた。

 だが、意外なことにこれが京都での初のGⅠ勝ち。02年天皇賞・春=ボーンキング(④着)の初騎乗から17戦も勝てていなかった。

「ずっと気にしていた。勝ててすごくうれしい」と満面の笑みを見せたが、このコンビでの京都GⅠ勝利は時間の問題だったのかも。実はデムーロが京都のGⅠで初めて連対したのが昨年の秋華賞。このクイーンズだった。

 そこから1年経っての再挑戦。加えて、桜花賞馬ジュエラーの女王杯回避で再度、手綱が回ってきた経緯がある。期するものは相当だったろう。

 そのワンチャンスをものにするから、さすが。出遅れや、5F61秒8のスローな流れにも慌てず、あせらず、じっとインをキープ。ためるだけ脚をためて、上がり33秒2の鬼脚を引き出した。

 リズムを守って3番手から運んだルメール=シングは完全な勝ちパターン。これをひっくり返したのだから、M・デムーロの勝負強さばかりが光った一戦だった。

ルメール今年14回目の重賞②着

 この“デム・ルメ”馬券は馬単で2万強。このワン・ツーにはちょっとした法則がある。重賞では昨年3回、今年6回と都合9回目となったが、そのうちM・デムーロの①着が7回。GⅠに限ると、昨年のチャンピオンズC=サンビスタ、今年のフェブラリーS=モーニン、そして今回と3戦負けなし。ルメールにとってGⅠでの“天敵”が同じくJRAジョッキー2年目のミルコなのだ。

 とはいえ、今年14回目の重賞②着となったルメールも、重賞59戦で9勝しており、連対率は4割弱だからさすが。“堅実さ”のルメール、“爆発力”のM・デムーロの図式が見事に表れた、きのうの女王杯だった。

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