【マイルCS】ミッキーアイル2年半ぶりGⅠ制覇の舞台裏

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浜中は23日間の騎乗停止

「斜行で大きな迷惑をかけてしまいました。ボクの責任です」

 マイルCSを制したミッキーアイルの浜中に笑顔はなかった。

 審議対象になったのは直線半ばのシーン。いったんは逃げたミッキーアイルと、マークしていたネオリアリズム=ムーアの一騎打ちに。そして突き放そうと浜中が馬体を寄せながら右ステッキを入れると、外にヨレる格好になってしまった。

 これでネオも誘発されて外へ行き、連動するように直後にまで迫っていたサトノアラジンやディサイファらが手綱をモロに引っ張ってブレーキを掛けることに。

「直線を向くまではホントいい感じだった。それがあの不利で何とも後味の悪い結果。転倒しなくて良かった」と話したのが⑩着ディサイファの武豊なら、サトノアラジンで⑤着に終わった川田も「つくづく運がない馬ですねえ」と悔しそうな表情を浮かべていた。

 この事象で浜中は23日間(開催4週間)の騎乗停止処分。かなりの“重罪”と認定された。

 つまり「馬はセーフ、騎手アウト」。以前なら馬は確実に降着だが、現行ルールではこの場合、不利がなければサトノやディサイファがミッキーに先着していたであろう時でしか降着はない。これは競走で示したパフォーマンスや到達順位を尊重する国際スタンダードのルールである。

 一方、ファンにとってはミッキーには勝てなくても、不利がなければ③着は変わっていて3連単やワイドが当たっていたかも――というのはおかまいなしということ。武豊の言葉じゃないが、後味が悪いことだけは確かだ。

 ただ、馬には責任も罪もない。勝ったミッキーアイルはこれでNHKマイルC以来となるGⅠ2勝目。午前中まで稍重で良でもパワーが必要な馬場で、前半3F34秒4で飛ばして91年ダイタクヘリオス以来の逃げ切り勝ちを決めたのだから大したもの。「千二と千六、両方を勝てる馬にしっかり育てていきたい」とレース後に話したのは音無師。次のターゲットは来年の高松宮記念だ。そこでは“すっきり”したGⅠ勝ちを期待したい。

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