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【中山牝馬S】良血トーセンビクトリー 主役不在の牝馬路線に新星誕生

5歳にブレークする母系

 古馬によるオンナの戦い、GⅢ中山牝馬Sは5番人気のトーセンビクトリーが勝利を飾った。

 前半5F62秒4の遅い展開を道中はラチ沿い3番手という絶好のポジション。直線入り口ではベテラン武豊がまさに“教科書通り”“お手本”ともいえるコーナリングから外側へスムーズに進路を確保し、残り300メートルから追い出して難なく抜け出した。

 鞍上の絶妙な手綱さばきが光ったレースではあったが、それでも見逃せないのは5歳を迎えて、馬が充実期に入ったのも重賞初勝利の要因のひとつだろう。

 というのも、母トゥザヴィクトリーは同じ5歳時にフェブラリーS③着→ドバイWC②着、そして秋のエリザベス女王杯で悲願のGⅠ馬に。その勢いで暮れの有馬記念でも③着と充実の1年だったからだ。

 また、兄トゥザグローリーも5歳で重賞2勝、姉トゥザレジェンドも3連勝を飾るなど、きょうだいで5歳時に現役だったのは2頭しかいないものの、ともに結果を残している。この血統は5歳時に勢いがついたら止まらない傾向があるのは間違いない。

 また、今後は昨年挑戦して⑰着だったヴィクトリアMが目標になる可能性が大だが、今の古馬牝馬路線が手薄なのも追い風になる。

 女王ストレイトガールが引退し、メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーと4歳GⅠ馬も相次いでリタイアして繁殖入り。有力候補といえばクイーンズリング、ミッキークイーン、ヴィブロス、スマートレイアーあたりか。これならトーセンが新星として食い込んでも何らおかしくない。この先も軽視すると痛い目に遭うかも……。

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