【NHKマイルC】横山典49歳になっても騎手として成長中

公開日:

ずっとコンビのアエロリットで抜群のスタートに2番手抜け出し

 馬乗りのうまさといえば、この男の右に出る騎手はいない。これは長くしのぎを削っている現役ジョッキーの口から出ているのだから、間違いない。

 現役32年目、49歳を迎えた横山典弘が真骨頂を見せたのが、7日のGⅠNHKマイルCだった。

 1番人気が5・0倍、人気上位15頭までが単勝30倍台という大混戦。その中、2番人気アエロリットに騎乗して、抜群のスタートを決めた。

「返し馬からデキの良さを感じた。迷いなく全能力を出せば勝つだろう」と本人も2番手からの強気の競馬で押し切り。さらに記録面でも優秀だ。 道中のラップが2F目から最後まですべて11秒8以下と緩みのない流れで、勝ち時計の1分32秒3もレース史上3位と、ハイレベルな走りを見せた。

 これで鞍上はGⅠ24勝目で、JRA通算は2655勝目。49歳になっても“健在”であることを証明した格好となった。だが、勝利の陰に隠れた、数多くの敗戦を糧に培ってきた経験や技術、視野の広さ、先を読む力、それらをすぐに引き出せる柔軟性。この年になってもレースごとに騎手として成長している印象すら受ける。

「勝つためにいろいろなことを考え、最善は尽くす。だが、必ずしも思った結果が伴うとは限らないのが競馬」

 これは長年乗り続けたからこそたどり着いた真理か。逃げ馬を追い込んだり、掛かる馬を先行させたりと、変幻自在な手綱さばきは、現役屈指の“魅せるジョッキー”である。

 GⅠ勝ちもある30代の某騎手が「ノリさんが衰える前にオレたち若手が越えていかなければならない。でも、壁が高すぎる」と言うように、これからももっともっとファンを魅了し続けてほしい。

 今回のアエロリットはデビュー以来、ずっと乗り続けてのGⅠ制覇。意外にもこういうケースは自身初だった。それだけに、この勝利の味は格別だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  2. 2

    警察が運営阻止? 6代目山口組・高山若頭に早くも再逮捕説

  3. 3

    30歳適齢期は昔話 石原さとみ&深田恭子が結婚しないワケ

  4. 4

    したたか仏政府 ルノーとの経営統合要求で日産“強奪”狙い

  5. 5

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  6. 6

    “年金博士”警鐘 支給年齢「68歳引き上げ」が意味すること

  7. 7

    持ち家派も…定年後は限りなく“住居費負担ゼロ”を目指す

  8. 8

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  9. 9

    やっぱり賃金は下がっている 虚飾の政権で沈む日本経済

  10. 10

    ケータイ料金節約のコツは「通話が多いか否か」で決める

もっと見る