【ダービー】ルメール神騎乗レイデオロ頂点に

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歴史的な超スローに明暗分けた鞍上の判断

「馬は勝つと自信を持ちます。堂々とするのはジョッキーも同じネ」

 これは先週水曜のルメールの言葉。まさにそれを体現したのが、きのうのダービーだろう。

 2番人気レイデオロに騎乗して、01年ペリエ以来、史上2人目の3週連続GⅠ制覇を大一番で成し遂げたからだ。しかもその神懸かり的な手綱さばき。今回も際立つ好騎乗を見せてくれた。

 レースの前半5Fが63秒2という近30年のダービーで最も遅い流れ。ルメール=レイデオロはスタート直後は折り合いに専念。2角を14番手で通過するとそこからが早くも見せ場だった。

 5F通過手前から大外をグ~ンと動いて一気に2番手までポジションを上げる勝負に出る。折り合いに苦心するライバルを尻目に絶好の位置にまで挽回。結局、そのまま直線で難なく抜け出し、上がり3F33秒8でまとめて②着スワーヴリチャードの追撃をしのいだのだから、結果的にも鞍上の好判断というのは間違いない。

 だが、この道中で動くということは、一見、簡単なようでも簡単にはいかないジョッキー心理がある。動くことにより引っ掛かる可能性、スタミナのロス、他馬の目標にされる、負ければ責任を問われる……。馬との信頼関係があったとはいえ、GⅠの舞台、それも最高峰のダービーでやってのけるのだから、ルメールのその度胸たるや称賛に値するだろう。

 振り返れば、昨暮れ有馬記念のサトノダイヤモンドも道中で動いて勝利につなげていた。ダービーの前2週では直線一気、先行抜け出しと、とにかく自在な手綱さばきがルメールの真骨頂。馬に対する当たりが柔らかく、気難しい馬でも折り合える。さらに、自身もタフな精神力を持ち、レースでは相手関係、展開、そして馬場の状態や傾向など全てを把握して乗るのだから凄い。

 冒頭の「自信を持って乗っている」という言葉がうなずける騎乗だった。

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