【宝塚記念】敗因はいったいどれなのかキタサンブラック⑨着惨敗の衝撃

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重くて緩い馬場、緩みなかった展開、レコード駆けの反動、中間のハードトレ、3戦目のジンクス

 上半期を締めくくるグランプリ宝塚記念は“まさか”の結末だった。

 単勝1・4倍と過去10年で最も人気を集めたキタサンブラック。ファンの多くが勝って日本馬初の凱旋門賞制覇へ――と夢を抱いていたが、連対を外すどころか、掲示板にさえ載らない⑨着に敗れてしまった。

 確かに打倒キタサンへライバル勢が工夫してきたことはあった。

 天皇賞・春で②着とキタサンに一番迫ったシュヴァルグランがデビュー以来、初めての逃げの手に出れば、向正面半ばを過ぎてからはサトノクラウンが外から馬体を並べて、プレッシャーをかけるシーンもあった。とはいえ、それでも負け過ぎは負け過ぎだろう。

 では、敗因は一体なんだったのか。昨年の宝塚記念③着時と同じ稍重だが、緩い馬場は本質的に合わなかった可能性もあるし、6F目からは11秒台のラップが5つも続く先行勢にはタイトな流れが、ガス欠を起こした要因か。

 さらに天皇賞があのディープの記録を打ち破る大レコードで激走。反動も危惧される中、春古馬3冠へ向けて、中間は坂路3本乗りも取り入れ、毎週、併走追いも消化。ファン投票断トツ1位の期待に応えるべく、ハードトレで仕上げに仕上げてきた。それが微妙に影響したのかもしれない。

 また、キタサン自身、東京本紙・外山記者が指摘していたように、3歳秋以降の3戦目は③③②着と勝てないジンクスも。

 ともあれ、武豊が「分からない。全てにおいて分からない」と声を絞り出せば、管理する清水久師も「いつもと変わりなく見えた。直線もどうして来ないのかと思っていた」と振り返った。関係者ですら、掴み切れていない大敗。ま、“これが競馬”ということかもしれないが……。

 この後は「放牧で様子を見て(秋は)オーナーと相談します」と清水久師。結局、オーナーサイドからは「秋は国内に専念」とのコメントが出た。凱旋門賞という大舞台でサトノダイヤモンドとの再戦という願いはかなえられなくても、現役最強は間違いなくこの馬。秋競馬ではまた速くて強いキタサンが見られるのではないか。

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