【七夕賞】ゼーヴィント差し切り

公開日:

宣言通り夏は戸崎の独り舞台。乗り続けた馬でこの秋GⅠ戦線へ

 梅雨は明けてないが、宣言通り、この男の季節が到来――。そう言い切っていいほどの夏男ぶりを発揮した。

 先週の戸崎は15鞍の騎乗で〈9213〉の大暴れ。本紙で特集を組んだ週中の木曜発行紙面では「ジメジメした天気よりカラッとして暑い方が調子がいいんですよね」と伝えていた。競馬開催時の福島の気温は35・3度、36・6度と今年最高をマーク。湿度は37%と低く、夏男が求める最高の気象条件だった。

 内訳も逃げ、先行、差し、まくりと多彩なレース運びで次々と勝利を重ねたが、極め付きはGⅢ七夕賞だろう。

 1番人気ゼーヴィントに騎乗して、前半から息の入らない激流。そして勝負どころで早めに動いて行く馬がいる中、慌てず騒がずの冷静な手綱さばきできっちり差し切り勝利を収めるのだから“さすが”である。

 3週前に指定席である全国リーディングトップに立つと、そこから8↓4↓9勝と一気に21勝を重ねて、現在は95勝。年間187勝を記録した昨年は7月9日に100勝を達成している。今年もそれに匹敵する勢いだ。

 以前、「勝てる時に勝っておかないと。秋はムーアとか外国人が短期免許で来日するので」と話しており、ルメールやM・デムーロらの強力ライバルたちに、夏のうちにセーフティーリードをつけたいところだ。

 また、かねて本人も口にしていたのが、不動の代表馬の存在があまりいないこと。ここまではGⅠ3勝のストレイトガールがいるくらい。馬が若い段階から騎乗を続け、競馬を教えて大舞台へ挑戦する相棒を求めていた。今回の勝利でこのゼーヴィントが初めて該当しそうだ。

 早い時点で高い能力を見抜き、「GⅠを意識」していたのだから、この秋にはそれが現実になるかもしれない。

 いずれにしても、この勝利は人馬ともに飛躍の足がかりになるのは間違いなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の競馬記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  3. 3

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  4. 4

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  5. 5

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  8. 8

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  9. 9

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  10. 10

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

もっと見る