【クイーンS】圧倒アエロリット女王不在の秋華賞路線に殴り込み

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魅せた横山典 大逃げ→引きつけ→突き放し

 札幌で行われたGⅢクイーンSでアエロリットが秋の飛躍を期待させる走りを見せた。お姉さまたちには一切、影を踏ませない“圧逃”だった。

 アエロリットは開幕週の2番枠ということもあって、名人・横山典は意外にもハナを切る戦法を取った。

 道中は2F目から11秒台のラップを刻んでレースを引っ張り、向正面半ばでは後続に1秒以上の差をつける大逃げの形。それだけで終わらないのが名人芸だ。

 残り3Fを切った3角過ぎからは「12秒1」にペースダウン。そこで脚をしっかりためて、いったん引きつけてからギアチェンジ。最後の2Fで11秒5―11秒9と再加速して締めくくったのだから“お見事”。

 ゴールでは②着以下に2馬身半差。GⅠ馬アドマイヤリードをはじめ、年長の重賞勝ち馬らを相手に危なげなく押し切って、走破時計は千八1分45秒7のタイレコードである。勝ちっぷりだけではなく、記録面でも文句なしだ。

 これでいよいよ秋が楽しみになってきた。これまでアエロリットの勝ち鞍は新馬戦、NHKマイルCと2勝のみで、ともに左回りの東京。右回りでは②②⑤着と善戦止まりで、勝ち鞍はなかった。また、コーナー4つの競馬、千八の距離も今回が初体験だ。

 それがこの快走劇。右回り、距離とも十分過ぎるほどメドが立ったということになる。

 しかも、秋華賞路線には本来なら圧倒的存在になっていいソウルスターリングが参戦しない。毎日王冠↓天皇賞・秋のローテーションになるからだ。

“鬼の居ぬ間に……”ではないが、2つ目の勲章が近づいたと感じさせる勝利だった。

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