【キーンランドC】9歳馬エポワスの勝利で感じるスプリント路線のレベルは近年最低

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 札幌で行われた「サマースプリントシリーズ」第5戦のGⅢキーンランドCを制したのはエポワスだった。

 鮮やかな差し切りには違いなかった。道中はじっくり脚をためて徐々に進出。4角から直線はロスを最小限にするため内めを通り、最後はぽっかりあいたスペースを突き抜けての勝利。ルメールの手綱さばきも見事だった。

 だが、それはそれ。この結果であらためて感じさせられたのが今のスプリント路線のレベルの低さだ。

 勝ったエポワスはすでに9歳。本来なら秋へ向けて旬の3、4歳勢あたりが結果を出さないといけない時期である。それがいくら調教技術が進んだとはいえ、千二1分9秒0の平凡な時計で、そんな高齢馬にあっさりと重賞初制覇をさせてしまうのが、今のレベルということ。

 これは数字を振り返っても顕著である。芝千二の重賞(世代限定戦は除く)は一昨年からこのキーンランドCを含めて27鞍あったが、勝ち馬の数は実に24頭にも。しかも1番人気が勝ったのは4鞍だけ。地力を備えたトップスプリンターがおらず、毎回、展開や枠順などで恵まれた馬が勝ち、主役候補がコロコロ入れ替わっているということでもある。

 ちなみにエポワスはこれでポイント14。現状で「合計得点が13ポイント以上、対象レースで最低1勝以上」という優勝資格を満たす唯一の馬だが、この後は放牧に出され、スプリンターズSには出走しない予定だ。シリーズチャンピオン不在のGⅠになる可能性も強くなってきた。スプリント路線の混迷はまだまだ終わりそうにない。

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