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【凱旋門賞】ディープインパクト産駒の限界

サトノダイヤモンド⑮着大敗で分かった

 A・オブライエン厩舎の5頭出しも、包まれかねない2番ゲートも関係なかった。第96回を迎えた仏GⅠ凱旋門賞(シャンティイ競馬場、芝二千四百メートル)は1番人気のエネイブルが早めの抜け出しで圧勝。GⅠ5連勝で、ヨーロッパ最強の座を不動のものにした。

 鞍上のデットーリは凱旋門賞5勝目で、歴代単独トップに。レース後は喜びを爆発させていた。

 さて、エネイブルは日本の馬券でも単勝1・8倍と断然だったが、“2番人気”サトノダイヤモンドは⑮着、僚馬サトノノブレスは⑯着と大敗している。

 サトノダイヤモンドといえば、芝の中長距離路線では誰もが認める日本のトップホースである。

 それが見せ場もつくれずじまい……。ま、前走のフォワ賞と同じく、今回も天は味方せず、馬場は悪かった。ルメールも「前回と同じぐらい馬場が重かった。いいポジションでリラックスしていたが、最後は疲れていた」とコメントしている。

 欧州の道悪は日本に比べてはるかにタフ。それは昨年、今年のシャンティイだろうが、通常のロンシャン競馬場であろうが変わらない。

 サトノの2頭はディープインパクト産駒。軽い馬場ではめっぽう強いものの、欧州の長距離では通用しないのだろうか。
 13年、ディープ産駒の初挑戦だったキズナは④着。着順こそいいが、勝ったトレヴには7馬身以上も離されていた。

 14年に遠征した3歳牝馬ハープスターは後ろから差を詰めたものの⑥着まで。昨年のマカヒキは⑭着と大敗。そして、今年の2頭も。日本では強烈な強さを見せても、欧州ではまるで別馬になってしまっている。

期待はオルフェジュニア!?

 思えばディープ自身も厚い壁にはね返されて3位入線まで。「扉をついに開けたか」と思わせた12年に首差②着のオルフェーヴルは父がステイゴールドだ。ステイは日本だと惜しい競馬ばかりを繰り返したが、海外ではGⅡドバイシーマクラシック、GⅠ香港ヴァーズと2戦2勝。異なる環境への対応力が非常に高かったのだ。

 その血を引いたオルフェーヴルも今年から産駒がデビュー。日本初の快挙は“規格外”“暴れん坊”のオルフェジュニアたちに託したい。

売り上げは史上2位

 凱旋門賞の売り上げは、34億4333万6600円。初の海外馬券だった昨年の41億円には届かなかったが、発売13レース目にして史上2位なら、馬券はやはり“売れた”とみるべきだろう。

 ちなみに、3番目はモーリスが勝った昨年の香港カップで18億8326万6900円。その次が今年のドバイWCで13億7962万200円だ。

 こうしてみると、凱旋門賞は遠征を目指す関係者だけでなく、一般の競馬ファンにとってもどこか特別なレースになっているのかもしれない。

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