【秋華賞】ルメール・ディアドラが戴冠

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名伯楽の深謀遠慮に応えた3歳牝馬離れのタフネス

 きのうの京都で行われた牝馬3冠最後の一戦、秋華賞を制したのはディアドラだった。

 レースは前半5F通過が59秒1。重馬場としては流れた中、ルメール・ディアドラは後方3番手からの追走に。

 見事な手綱さばきを見せたのが3角過ぎから。内へと進路を取ってロスを抑えながら、スルスルとショートカット。4角では射程圏にとらえて、最後は先に抜け出していたモズカッチャン、リスグラシューの外へと切り替え。ゴールではきっちり差し切ってみせた。

 もちろん、さすがは大一番でのルメールだったが、ディアドラ自身も凄いタフさ、さらに陣営の“深謀遠慮”も。

 春のオークスまでに実に11戦を消化。その中、桜花賞では⑥着、中1週のオークスでは④着と善戦していたように、能力と同時に、とにかく3歳牝馬らしからぬタフネスさを見せていた。

 だからこそ、過去にサイレンススズカなどを手掛けた名伯楽・橋田師も、最後の1冠取りへ策を講じることができた。

 夏はフル休養はさせずに8月の札幌の一千万から始動。それも舞台は本番と同じコーナー4つの二千メートル戦をチョイス。さらに、トライアルも王道ローテともいえる阪神外回り千八のローズSではなく、あくまでも「(本番と同じ)二千メートルにこだわって使いました」と橋田師で、中山の紫苑Sへあえて遠征した。

 前2走がともに二千メートルというのは出走馬でもこの一頭だけ。この3冠最終戦だけを見据えて狙いに狙っていたのだ。

 それにディアドラ自身もしっかり応えた。

 紫苑Sでは中山までの輸送がありながら、プラス12㌔。本番でもさらにプラス12㌔と、自己最高馬体重にまでパワーアップして戴冠。まさに陣営の思いと馬のタフさが噛みあった最後の1冠取りだった。

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